みなさんこんにちは!
管理人のナリアです。
今夜は夜空を見上げながら、少しだけ宇宙に想いを馳せてみませんか。
2001年、H2Aロケット1号機が初めて宇宙へと旅立ってから、もう24年。
これまでに打ち上げられたH2Aは49機、そのうち48機が成功。
その打ち上げ成功率は驚異の97.96%。
まさに、日本が世界に誇るロケットシリーズがH2A。
そしていよいよ――
2025年6月29日 午前1時33分3秒、最終号機となる「H2AF50」が打ち上げられます。
20年以上にわたり日本の宇宙開発を支えてきたH2Aロケット。
その“最後の一機”には、どんな想いが込められているのでしょうか?
そこで今回の記事では、次のようなポイントに注目していきます。
- H2AF50ロケットとは?これまでの歴史
- 打ち上げ日時・場所・ミッション内容は?
- 大きさや打ち上げ費用ってどのくらい?
- 後継機「H3ロケット」や今後の展望は?

宇宙の話って、なんだかワクワクしますよね!
H2Aロケットの最終号機――
その響きだけで、ちょっと胸が熱くなってしまいました。
誰かが“未来”に向けて積み重ねてきた軌跡って、
何気ない数字や記録の中に、静かに息づいているものです。
きっとこのロケットにも、たくさんの人たちの夢と努力が込められているはず。
そんな思いを感じながら、
今日は、静かに空を見上げるような気持ちでこの記事を書いていこうと思います。
H2AF50ロケットついに打ち上げ!これまでの歴史と“最終号機”の意味
H2Aロケット――
それは、2001年に日本が自らの手で宇宙へと挑戦を続ける中で、生まれた国産ロケットのシリーズです。
初号機の打ち上げから24年。
H2Aはこれまでに49機が宇宙へと飛び立ち、うち48機が成功。
その打ち上げ成功率は97.96%という、世界でも屈指の信頼性を誇ります。
人工衛星の打ち上げや惑星探査、さらには地球観測など――
H2Aロケットは数々のミッションを担い、日本の宇宙開発の屋台骨として、静かに確実にその役割を果たしてきました。
そんなH2Aシリーズにおいて、節目となる50回目の打ち上げ。
それが、今回の「H2AF50」です。
では、なぜ「F50」が最終号機となるのでしょうか?
その答えは、「次世代ロケット・H3」の登場にあります。
H2Aはこれまで、丁寧な設計と慎重な運用により、着実な成果を積み重ねてきました。
一方で、打ち上げコストの高さや部品調達の難しさといった課題もありました。
そこで、より安価に・柔軟に・早く打ち上げを実現できる新たな主力ロケットとして開発されたのが「H3」。
このH3ロケットにバトンを託す形で、H2Aはその幕を閉じることになったのです。

H2AF50は、ただの「50回目のロケット」ではありません。
これは、過去と未来をつなぐ“節目の一機”。
長年の技術と想いを乗せて、宇宙へと向かうその姿は、まさにH2Aの集大成とも言える存在です。
H2AF50ロケットの打ち上げはいつ?場所と時間をチェック
日本の宇宙開発を四半世紀にわたり支え続けたH2Aロケットが、29日未明に打ち上げられる50号機で運用を終えます。鹿児島県・種子島宇宙センターでは、温室効果ガス・水循環観測技術衛星「いぶきGW」を搭載した機体が発射点に移動しました。 pic.twitter.com/FB1zCLnfBu
— 時事通信社写真部 (@jiji_shashinbu) June 28, 2025
いよいよH2Aロケットシリーズ最後の一機「H2AF50」が、宇宙へと旅立ちます。
打ち上げ予定日時は――
2025年6月29日(日) 午前1時33分3秒(日本時間)。
まさに夜が深まった静かな時間帯。
宇宙へ向かう光が、暗い空を照らし出す瞬間を想像すると、それだけで少し神秘的な気分になりますよね。
打ち上げ場所は「種子島宇宙センター」
今回の打ち上げが行われるのは、鹿児島県・種子島にある種子島宇宙センター。
世界的にも美しいと称されるこの発射場は、日本の主なロケット打ち上げ拠点として知られています。
種子島宇宙センターは、1975年から本格稼働しており、
H2Aだけでなく、H-IIやH3など数多くのロケットの打ち上げがここで行われてきました。
海岸に隣接した発射場からロケットが上がっていく様子は、まさに圧巻の一言です。
天候による延期の可能性はある?
ロケット打ち上げは、とても繊細な工程。
天候条件や風の強さ、気圧の状態などを慎重に見極めて実施されるため、当日の天候次第では延期となる可能性もあります。
今回のH2AF50も、天候リスクや技術的チェックによって、直前にスケジュール変更があるかもしれません。
なお、打ち上げ当日はJAXA公式サイトやYouTubeチャンネルでライブ配信が予定されているので、遠くからでもリアルタイムで応援することができますよ。

静かな夜に、音もなく空へ昇っていく火の柱――
その光景を、私はまだ直接見たことがありません。
でも、たとえ画面越しでも、
“最後の一機”が未来へと旅立つその瞬間を、しっかり見届けたいと思っています。
そしてもし、当日の空が澄んでいれば、
大阪や東京などの都市でも、夜光雲が見える可能性があるんだそうです。
遠くにいても、私たちはきっとこの空でつながっている。
そんな感覚を、そっと味わってみたくなりますね。
いつもの場所に夕焼けを撮りに行った日のこと。不思議な雲が漂っていました。あとから調べると、それは種子島で打ち上げられたH2Aロケットによる夜光雲(ロケット雲)でした。#二度と撮れない写真を貼れ pic.twitter.com/pQOKdEFqm2
— 菅家 優介|Kanke Yusuke (@ysk_photo) May 11, 2018
H2AF50ロケットの大きさ・重さはどのくらい?
ニュースなどで見るロケットは、空へ一直線に伸びる白い塔のような存在。
でも、実際にその大きさや重さがどのくらいなのか、イメージしづらい方も多いかもしれませんね。
そこで、今回の主役であるH2AF50ロケットのスペックを見てみましょう。
H2AF50ロケットの基本スペック
- 全長:約53メートル(ビルの15階相当)
- 直径:約4メートル
- 打ち上げ時の総重量:約400トン前後
…と、数字で見ると大きさはわかるけれど、ピンと来ないかもしれません。
そこで、身近なものと比較してみると
- 高さ:約53メートル
→ 小学校の25mプール2本分以上
→ 観光バス5~6台を縦に並べたくらい
- 重量:約400トン
→ 大人のゾウ 約80頭分の重さ
→ 通勤電車(1両約30~40トン)なら約10~13両分
→ 2リットルのペットボトル20万本分
→ ダンプカー20台分
そのスケールはまさに圧巻。
しかも、この“巨大な塊”が秒速数キロで空へ飛んでいくというのだから、驚くしかありません。

空へ向かうロケットは、ただ大きいだけじゃなく、信じられないほど繊細で緻密な構造をしています。
たとえば、ほんの数ミリのゆがみや振動が、打ち上げに大きな影響を与えることもあるのだとか。
そんな極限の条件をクリアしながら、空を突き抜けていく姿は、まさに“空飛ぶ工芸品”。
H2AF50には、たくさんの知恵と技術がぎゅっと詰まっているんですね。
H2AF50ロケットの打ち上げ費用は?
ロケットを宇宙に飛ばす――
それは、まるで夢のような話ですが、実現するにはとても現実的なコストも伴います。
では、今回のH2AF50ロケットの打ち上げ費用は、いったいどれくらいなのでしょうか?
およそ100億円前後とされる打ち上げ費用
H2Aロケットの1回あたりの打ち上げ費用は、一般的に約90~120億円とされています。
今回のH2AF50も、ミッション内容によって変動はあるものの、100億円前後と見込まれています。
これほどの金額がかかる理由は、次のような要素が複雑に関係しているからです。
H2Aロケット打ち上げ費用の内訳
- 開発費・設計費(高度な安全性と精密設計)
- 製造費(一機一機がオーダーメイド)
- 打ち上げ準備や運用にかかる人件費
- 燃料・輸送・保険などの付帯コスト
宇宙開発には「一度もミスできない」というプレッシャーがあり、
そのための徹底したチェック体制や技術維持にも多大なコストがかかります。
他国と比べて日本は高い?安い?
たとえばアメリカのSpaceX社が運用するファルコン9は、1回あたり約60億円前後。
再利用可能なロケットによって大幅なコスト削減が実現されています。
それに比べると、日本のH2Aはやや高額に感じるかもしれませんが、
その代わりに、圧倒的な打ち上げ成功率と高信頼性が世界から評価されています。

“たった数分の打ち上げに100億円”と聞くとびっくりするかもしれません。
でもその金額の中には、人の知恵・努力・挑戦・信頼がぎゅっと詰まっているんです。
そして、もし天気が良ければ
夜光雲(やこううん)と呼ばれる、幻想的な光のカーテンが空を彩ることも。
費用の先に広がるのは、ただの宇宙じゃなくて、未来へと続く夢の軌跡なのかもしれませんね。
後継機「H3ロケット」と日本の宇宙開発の未来
H2Aロケットの最終号機「H2AF50」が、まもなくその役目を果たそうとしています。
では、この次にバトンを受け取るのは、どんなロケットなのでしょうか?
その答えが――
「H3ロケット」です。
より安く、より早く、より柔軟に~H3ロケットの使命~
H3ロケットは、三菱重工業とJAXAが共同で開発した、日本の新たな主力ロケット。
これまでのH2Aロケットが「実績と信頼」で支えてきた宇宙開発に対し、H3は次のような特徴を持っています。
- 打ち上げコストの削減(約50億円以下を目標)
- 迅速な打ち上げ対応
- さまざまなサイズの衛星に対応する高い柔軟性
- 商業打ち上げ市場への積極展開
簡単にいえば、高性能かつお手頃で、ビジネスにも使いやすいロケットを目指しているのがH3なんです。
H3の成功が切り拓く、日本の宇宙ビジネス
これからの宇宙開発は、国主導から民間との連携や国際競争の時代へ。
その中で、打ち上げ成功率だけでなく、価格やスピード感も重要な評価軸になります。
H3が軌道に乗れば、日本も「宇宙ビジネスの主要プレイヤー」として世界から注目されるようになるでしょう。
たとえば――
- 気象衛星や観測衛星の打ち上げ
- 通信インフラの整備
- 月や火星探査などの国際協力プロジェクト
未来への扉は、もうすぐそこまで開かれようとしています。

H2Aロケットが築いてきた信頼と実績。
そのバトンを受け取ったH3ロケットは、“宇宙の新しい日常”をつくるための一歩なのかもしれません。
宇宙は、もう特別なものではなく、
私たちの暮らしと地続きになりつつあるのだと思います。
その未来を、今この瞬間に一緒に見届けられることが、
なんだかちょっと誇らしいですね。
まとめ・H2AF50ロケットついに打ち上げ!大きさや費用・H2Aの歴史を振り返って
今回の記事では、H2Aロケットシリーズの最終号機「H2AF50」について、その歩んできた歴史や夜光雲が見れる可能性、費用、そして次世代へとつながる展望まで、わかりやすくまとめてきました。
この記事でわかったこと
H2AF50ロケットとは?
- → H2Aシリーズの記念すべき「50号機」であり、ラストを飾る最終号機。
- → 成功率は97.96%という、日本の宇宙開発が築いた揺るぎない信頼の証。
打ち上げはいつ・どこで?
- → 打ち上げは2025年6月29日 午前1時33分3秒、種子島宇宙センターにて。
- → 天候次第では、都市部でも夜光雲(やこううん)が見られるチャンスも。
大きさ・重さはどれくらい?
- → 高さ約53メートル、重さは約400トン。
- → 大型バス縦に5台分の長さ、像80頭分の重さ。
打ち上げ費用は?
- → 1回につきおよそ100億円前後。
- → それは、数値では測れないほどの“信頼”と“挑戦”への代償でもある。
後継機「H3ロケット」とこれからの宇宙開発
- → 高性能&低コストなH3が、民間ビジネスや国際競争の鍵を握る存在に。

2025年6月29日深夜。
夜空を見上げたとき、もし淡く光る夜光雲を見つけたら――
それは、地上から打ち上げられたH2Aロケットが残した、光の軌跡かもしれません。
H2Aロケットが駆け抜けてきた20年以上の時間。
その“最後の一機”となるH2AF50が、未来への希望とともに、静かに空へ昇っていく瞬間。
それは、ただの科学技術の話ではなく、
人が空を夢見てきた物語の、ひとつの区切りなのだと感じます。
そして私たちは、地上からその物語を見上げる立場にいながらも――
その光の先にある未来に、そっと心を重ねていけるのかもしれませんね。
コメント